ツール・ド・ちば開幕


2017年10月8・9・10日の体育の日を含む三連休に本大会は行われた。

生憎の天気ではあったものの、参加選手の意気込みは十分で、天候などに左右されない強い意志が伝わってきた。選手たちは自分が走りやすいペースのグループを選び、10~20人程度の仲間たちとゴールを目指す。
各グループには経験豊富な指導員がついているため、初心者から上級者まで、老若男女問わず走ることができるのも本大会の特徴だ。グループ毎に時間差をつけて分かれてスタートする。交通規制を行わず、規則を守って公道を走る。普段通りの街並みを走ることで、バラエティーに富んだ千葉の魅力は十分に伝わるだろう。

エイドステーションでは、スタートするまでは初対面だった同士の中にも絆が生まれており、襲いかかる雨と、悪路から来る疲労を前に、励ましあう様子が多々見られた。選手たちは談笑し、士気を高める。エイドステーションや昼食会場で栄養補給食や地元特産品がふんだんに使われたお弁当が振舞われる。「次への英気になりますね。体力が回復するのがわかります。」参加者は笑顔でそう語り、次の目的地を目指す。雨が止み、晴れ間が見えると選手たちにも景色を見る余裕が生まれ、天候による景色の変化までも楽しめている様子が伺えた。全行程で1000人超の選手が参加した本大会では、様々なドラマや感動があったのではないか。

2日目の成田~銚子間の124キロを完走した選手にお話を伺った。

「もう、とにかく感動してます。出走した時点では大雨で、眼が開けられなかったんですけどね。それでも、たまに見える田園風景と綺麗な川は凄く印象に残ってますね。まあ、『晴れていたら最高だったね』と仲間たちと話したんですけど(笑)。やっと雨も止んでくれてテンションが上がったんですけど、そこで待ち構えてたのがアップダウンの激しい山道で…仲間たちと悲鳴を上げましたよ。でも、辛かったあの山道はとても良かったと思うんですね。あのおかげで仲間との結束が強くなったような気がするんです。必死に山道を抜けて、やっと平坦な道になって。今までの辛さの分、爽快感が凄かったですね。やっと銚子に入って、あと少しだ!って所で向かい風がすごくて(笑)辛いことばっかりだったんですけど、海岸沿いの夕日がとても綺麗で。もうついさっきですね、ゴール直前の一番良いタイミングで見れたと思いますよ。ずーっと雨だったから、最後に祝ってくれたのかな?そんな気がします(笑)本当に感動してますよ、今も。今回は初参加だったので1日しか参加できなかったんですけど、次回は全行程出たいですね。」

話を伺った選手のゴールシーンに立ち会うことができたのだが、疲れを感じさせないガッツポーズと、達成感に満ち溢れた笑顔が印象的であり、本誌記者も感動のあまり涙を流すほどであった。選手だけでなく、観客にも感動を与えるツール・ド・ちば。次回も十人十色の「感動」がある大会になるだろう。

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