銚子の古刹・円福寺所有指定有形文化財 大涅槃図ご開帳


沼観音の別名でも知られる、銚子の古刹・圓福寺。開基は神亀5(七二八)年、約千三百年前より法灯を脈々と伝える真言密教の古刹である。

そんな長い歴史のある圓福寺には、重要文化財や千葉県指定の有形文化財を始めとする多くの寺宝が残されている。
中には非常に貴重なものもあるため、博物館に寄託しているものや普段は表に出されていないものもあるが、毎年2月15日にご開帳される県指定文化財の「釈迦涅槃図」だ。
お釈迦様が入滅する際の様子を絵に現した涅槃図は多いが、ここまで大きなサイズであり、なおかつ全て刺繍で表現されているものは全国的にみても非常に珍しいとされている。

大きさは縦約3メートル50センチ横約2メートル60センチの掛幅装。筆で布に彩色した上から各種の色糸で刺繍されており、制作当時そのままに鮮やかな色が残っている場所もある。
この「釈迦涅槃図」は、「頭北面西」(頭を北に横になる)で伏しているお釈迦様の周囲に、多くの弟子や菩薩、動物らが悲しんでいる様子が描かれている。細かいところまで詳しく描かれており、動物は何を描いたものか種類が解るほどだ。

この寛文9(一六六九)年に京都の次郎左右衛門ら4名の縫物師によって製作され、願主は紀州の又右衛門、新兵衛、江戸喜右衛門であったそうです。
他にも小口で寄進した人々は多かったようで、絵を見ていくと様々な箇所に寄進した人々の名前と金額が記されており、多くの人々の願いが込められて作成された事が解る。涅槃図は「釈迦涅槃堂」に奉安されており、ご開帳の際には由来や詳しい説明を聞くこともできる。

歴史に興味のある人は、一度訪れてみてはいかがだろうか。

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