ワハハ本舗を創った男・喰始 名物お笑い演出家は宇宙人だった!?

喰始。なんと読むか分かるだろうか? くいはじめ? くうし? しょくはじめ? 答えは、どれもNO。正解は「たべはじめ」。何を隠そう、わたくしタマ伸也が所属するワハハ本舗の社長にして演出家の名前である。

宇宙人がテーマのこの欄で、何故にワハハの社長の名前? と思う頭ベリースマートな銚スポの賢明な読者の皆さんなら、すぐにガッテンするはずだ。そう、ワハハ本舗は現在全体公演の真っ最中なのである。先に言っておくと、わたくしタマ伸也は、今、原稿を落としそうなタイミングでこれを書いている。つまり、めちゃ時間がないのだ。宇宙人ネタを書かなければならないのに、めちゃ時間なかったからうちの社長のことを宇宙人に仕立て上げて書こうとしてるのである。許して欲しい。なんとかこじつける。

喰始は、ゲバゲバ60分でキャリアスタートした放送作家。ほとんどのギャグを担当し、その次の番組「カリキュラマシーン」では子供番組にも関わらず、ブラックなギャグやシュールなギャグ満載の、なんともアバンギャルドな番組を作った。子供番組なのに「不倫の’ふ’」とかやるのである。メロドラマ風な男女がいる。突然、その家の旦那が家に帰ってくる。慌ててタンスの中に隠れる男。その男は間男だったのだ。怒鳴り散らして間男を探す旦那。泣く嫁。修羅場の図。旦那がタンスを開けると間男がミカンを持ってて、一言放つ。「不倫の’ふ’」。再度言っておく。これは子供番組である。何故にミカンを持ってるのだ。意味がわからない。オシッコが漏れそうで慌ててトイレに入ると便器が天井に付いている。必死で天井のトイレにしようとする吉田日出子。天井に向かって延々ハネる吉田日出子。うーむ。訳がわからない。ストーリーらしきものもなければオチもない。一億総お笑い化した現在の感覚からすると相当ナンセンスである。また「意味不明」というカテゴライズされたネタでもない。なんだか分からないけど面白いってだけなのである。因みに意味不明なのを分かって意味不明なことをするってのは、つまりとても常識的な感覚である。なんだか分からないけど面白いっていうのは、意味や理屈や意味不明とかを超えた笑いである。それを一言でいうと「狂気」ということになる。イリュージョンとも言う。気が狂っているのである。頭が沸騰しているのである。ドラックをキメたような状態であるとも言われる。なにもドラックを推奨している訳ではない。むしろドラックレスでトリップできるなら、なんと素晴らしいことであろう。身体が蝕まれることなく、金も必要ない。なんなら一番平和である。ガンにも効くと言われている。ドラックと同じところといえば、一度味を知ったらやめられないっていうことだろうか。

最近では囲碁や将棋の名人がAIに勝つことは今後ないと言われている。予想より10年早く訪れたそうである。それくらいコンピュータの進化は早いらしい。お笑いの分野でも大喜利ソフトが開発され、相当笑いを取るという。しかし笑いに限って言うと、それはデータ集積による意味や理屈の上での笑いだ。果たして、ワープしてくるような感覚、狂気やイリュージョンのレベルでAIが笑いを作れるのであろうか。AIこそがつまり宇宙人である、という説に添うならば、宇宙人の笑いってそんなに期待出来ない気持ちになってくる。意味や理屈あっての笑いでしょ?って思ってしまう。宇宙から飛んでくるなら感覚も飛んで欲しい。

宇宙人の笑い。宇宙人が放送作家だとしたら、「不倫の’ふ’」の間男にミカンを持たせるのだろうか?強引だが、喰始から宇宙人を考えたら、宇宙人の笑いとは何か? 意外に深淵なテーマになった。この切り口で宇宙人を捉えた文章はあっただろうか?
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